1977年 小国町に生まれる
1995年 高校を卒業し料理人の道へ
2001年 経験を積むため魚屋に転職
2002年 再び料理の世界へ
2003年 デザートの楽しさに目覚める
2005年 念願のケーキ店で修行を開始
2008年 退職し、開業準備を始める
2008年 プリン専門店「乳菓子屋」を開店
2011年 水前寺に移転、ケーキ店を開店



Chapter1 店主、ケーキの幸せに目覚める。
私が生まれ育ったふるさとは、大自然に囲まれた阿蘇郡小国町です。
実家の2軒隣には、小国ジャージー牛を育てている厩舎があって
子どもの頃から、小国ジャージー牛乳をゴクゴク飲んで育ちました。
時は流れて自然児だった私も大人になり、高校卒業後は料理の道へ。
「和食の本場で働くぞ!」と京都に移り住み、接客と調理を学びました。
その後は「魚も捌けない料理人なんて」と鮮魚店に飛び込んだり
フレンチ、イタリアン、居酒屋、いろんなお店で経験を積んだり…
武者修行の日々が続くなか、出会ったのがデザートという世界でした。
デザートは、若いスタッフが最初に仕上げを任せてもらえる仕事です。
お皿に美しく盛って、カウンターから差し出すデザートが大好きでした。
どんな料理よりも大きな歓声が上がり、誰もが笑顔を見せてくれる。
自分の技術や工夫で、目の前の人を幸せにできる。それが甘いもの。
Chapter2 遅咲きだったからこそ、見つけた強み。

日常に小さな幸せをお届けできるような、ケーキ職人を目指したい。
そう決めた私は、日々の仕事の合間を縫って修行先を探し始めました。
休日の度に気になるケーキ店をめぐり、ひたすら食べ歩いたのです。
自分が本当に美味しいと思える店、素敵だと思える店で修行したい。
その一心で探し当てたのが、福岡の名店「ストロベリーガーデン」でした。
そのとき私は既に26歳、同期の見習いパティシエたちは10代の若者です。
若い頃からケーキ一筋の人には、追いつけないかもしれないという不安…。
辿り着いた結論は「技術はシンプルに、材料は極上のものを」でした。
お菓子の美味しさを決めるのは、職人の技術と素材の品質、鮮度です。
どこよりも新鮮な材料で、どこよりもフレッシュなケーキを作ろう。
ピンチだと思ったからこそ、見つけることができた強みでした。
その強みは、今の「乳菓子屋」にもしっかりと生かされています。

Chapter3  働く人も幸せにできるお店って?

4年間の修行期間を終えた私は、熊本でプリン専門店を開きました。
約2.5坪の小さなちいさなお店が、乳菓子屋のはじまりです。
最初はプリンで名前を知ってもらって、いつかは立派なケーキ店に!
夢に向かって閉店後にチラシを配り、夜な夜な開発に励むこと3年。
ついに、水前寺に憧れのケーキ店をオープンすることができました。
楽しそうにケーキを選ぶ、子どもたちのキラキラした瞳と笑顔。
大切な記念日を、乳菓子屋のケーキでお祝いしてもらえる喜び。
お客様の“小さな幸せ”をお手伝いできるよう、全力疾走の毎日です。
そして今、株式会社になった乳菓子屋は新しい挑戦を始めています。
これまで、労働環境が厳しい製菓業界では実現が難しかった待遇を。
若い社員も、自分の意見やアイデアをカタチにできる仕組みづくりを。
かつての店主のように、独立を夢見る若者の力になれる制度を。
多くの恩恵を受けている故郷・小国郷に出店し、雇用の創出を…。
お客様だけではなく、働く人や、地域の人々まで幸せにできる
そんなお菓子屋さんになれたら。いや、きっとなるんだ。
力を貸してくれるスタッフと、支えてくれるお客様とともに
乳菓子屋は、これからも真っ直ぐに歩いていきたいと思います。


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