こんにちは♪ いつも乳菓子屋をご愛顧いただきありがとうございます。最近は、街でも「あのミルクレープのお店でしょ？」「フルーツタルト大好きです」と声をかけていただけることが増えてきました。
…しかし…
ケーキと比べて、まだまだ、まだまだ、焼き菓子は知名度が低〜い！
そこで、当店の焼き菓子の中でも人気を二分する「バウムクーヘン」と「バターしょうゆサブレ」をあんな人、こんな人に食べていただき、感想を聞いてみることにしました。
第2回は、常連様のアドバイスもいただきながら試作を重ねてつくりあげた令和4年の新作「バターしょうゆサブレ」！ それでは早速、食べてみていただきましょう。
今回は明治41年創業の和漢薬局へ！
みなさん、突然ですが和漢薬局ってご存知ですか？
「ん？ 漢方薬局ではなく？」という声が聞こえてきそうですが、ちょっと違います。
日本には昔から、和薬といわれる日本の風土に合った薬草（生薬）を用いたお薬がありました。和漢薬とは、和漢の処方に中国の起源を持ち、日本で独自の発展を遂げた漢方薬の考えを取り入れたお薬です。そして、和漢薬を専門に取り扱う薬局のことを和漢薬局といいます。
熊本でも数少ない和漢薬局が、実は乳菓子屋の近くにあるのです。その名も『渡部晴光堂』！
ひょんなことからお知り合いになった渡部さんのところに、バターしょうゆサブレを持って押しかけてみましたよ。
ドーン！
ドドン！
ーなんか…ちょっと…緊張しますね…汗
渡部
大丈夫ですよ、若干いかつく見えますけど、怖くないですから！
ーあっ振り向いたら優しそうな方だった（ホッ） こんにちはー！
渡部
こんにちは（笑） 暑い中、ようこそいらっしゃいました。乳菓子屋の佐藤社長には、Instagramの活用法など、色々と教えていただいているんです。SNSの大先輩です。
ーそうなんですね！ 渡部晴光堂さんのInstagram には、ありそうでなかった生薬の豆知識が満載ですよね。いつも楽しませていただいています〜
渡部
それは良かったです！ 私も乳菓子屋さんのInstagramはよく拝見していて、バターしょうゆサブレも完成までワクワクしながら待っていたんです。
ーおぉ、ありがとうございます。それではさっそく1枚どうぞ。
渡部
この、黒のパッケージも高級感あって良いですよね。うちの薬もまねしてみようかな…。それでは失礼して、いただきます！
パクッ！ ザクッ！
渡部
美味しいです！ 実は私、甘じょっぱい味が大好きで。みたらし団子とか、ポテトチップスをチョコレートでコーティングしたお菓子とか、つい買ってしまうんですよ。バターしょうゆサブレも、間違いなくその系譜ですね。
ーはい。味のバランスが難しくて、何度も試作を繰り返し今の味になりました。
渡部
う〜ん、美味しい。ついついおかわりに手が伸びますね。この、ちょっとしっとりした食感なのは…？
ーたまに「シケってませんか？」とお問い合わせをいただくんですけど（汗） サブレを焼き上げた後、ハケで丁寧に醤油を塗るからこそ生まれる “あえてのしっとり食感” なんですよ〜！
渡部
そういう創意工夫エピソードを聞くと、余計に美味しく感じます。しっとり、ざくざく。美味いです。
ーありがとうございます！ よかったら、ちょっと辛口のご意見もいただけませんか？
渡部
え〜っと、味に関しては特に改善点はないなぁ。そうだ！ 箱の中が仕分けされてサブレが整然と並ぶようにしたら、より高級感が出るかもしれませんね。それから、外箱が黒でバターしょうゆサブレも濃い色ですから、個包装の袋は白など明るい色でも良さそうです。
ーなるほど〜。薬のパッケージングまで手がけられる渡部さんならではのご意見、ありがとうございます！
渡部
いやいやそんな（照）この小分けパッケージも可愛くてお土産に良さそうです。和と洋が絶妙に組み合わさったバターしょうゆサブレ、和漢薬とも共通するものを感じますね。
ー和漢薬と…！？
渡部
ちょっと無理やりでしたか（笑）
ーいえ、バッチリはまってます！ そういえば、このごろ疲れやすいんですが、良い和漢薬はありませんか？
渡部
それでしたら、これとか、これとか…。同じ症状でも原因によって効く薬が違いますので、まずは普段の生活や体調不良の詳細をお聞かせいただけたら、ぴったりの薬を選べると思います。和漢薬って敷居が高いと思うんですが、実はおなじみ正露丸や養命酒も和漢薬。身近なものなんですよ。
ー取材が終わったら、ガッツリ相談させてください！
さてさて、いかがでしたか？ 和漢薬局の店主さんもメロメロ（？）のバターしょうゆサブレ。夏の贈り物に、お盆のお土産に、ぜひお試しくださいね。