⼝に⼊れる前から広がる⾹ばしさ。醤油とバターの芳醇なコク。サクサクの⾷感と、ほのかな塩気がきいた⽢じょっぱい味わい…。どこまでも乳菓⼦屋らしく。それでいて、これまでとはまったく違う。乳菓⼦屋の新しい代表作ができました! その名も、バターしょうゆサブレ。店主の故郷・阿蘇⼩国町で昔から愛されてきた〔七福醤油〕さんの醤油をたっぷりと配合した濃厚なバターサブレは、もう少し、あと⼀枚と⼿が伸びる美味しさです。
バターしょうゆサブレ 3つの美味しい秘密
1.熊本の美味しい⾷材がたっぷり
―⼩国の七福醤油×⼩国ジャージー⽜乳 奇跡の出会い!
2.常連様の声を反映して、より美味しく
―製法も味も微調整を繰り返し、完成させました。
3.試⾷しすぎて店主ちょっと太りました…(笑)
―仕事熱⼼すぎて(美味しすぎて?)試⾷回数が増えました。
バターしょうゆサブレ誕⽣秘話
ありそうでなかった(?)サブレと醤油の出会い。乳菓⼦屋のオリジナル銘菓・バターしょうゆサブレが完成し、販売を開始できるようになるまでは、たくさんのヒントや試⾏錯誤がありました。ちょっと⻑くなりますが、店主のひとり語り、聞いていってください。
発想の源は、ぬれ煎餅!?
これは“ケーキ屋さんあるある”なのですが…。ケーキ屋さんを退職する際には、⽢いものではなく、煎餅やおかきなど、塩味のものを差し⼊れすることが多いんです。私も無性に煎餅が⾷べたくなるときがあり、いろいろな種類を購⼊して⾷べるのを楽しみにしています。そんな中でもお気に⼊りが「ぬれ煎餅」。ぬれ煎餅を作った⼈は素晴らしいな、この発想⼒が羨ましい!と思いながら⾷べ、どうにかクッキーで再現できないかと妄想を広げていました。
ひたひたクッキーも美味しい!
また別のとき、お酒をひたしたクッキーがあるという情報を聞きつけました。宮城県の塩釜にある「ラム酒クッキー」です。さっそく塩釜に住む友⼈に評判を聞き、即購⼊してみんなで試⾷。これは美味しい! これは今後の商品開発のヒントになると強く確信しましたが、⽇々の慌ただしさに忙殺され、すっかり忘れてしまっていました。
最後のピースは、⼩国のお醤油屋さん。
私は⼩国のお醤油屋さんの味で⽣まれ育ったので、醤油は美味しいのが当たり前、と思っていました(贅沢ですね)。でも、ジャージー⽜乳と同じく、外に出て初めてその美味しさ、貴重さがわかるんですよね。⼩国町の〔七福醤油〕の醤油は、妻の⺟から「買ってきて」と帰省のたびに頼まれるほど美味しい醤油だったんです! このポテンシャルをお菓⼦に⽣かせないか!?と開発を試みたこともあったのですが、なかなか上⼿くはいきませんでした。
ところが!
ある⽇、テレビで「コロナのおうち時間を楽しむ」コーナーで偶然⾒かけた「⾃家製お煎餅キット」の存在が、すべてを⼀本の⽷につなげてくれたのです。「煎餅って、こうやって作っているんだ〜」と思いながら、何気なく画⾯を眺めていた、そのとき。
\\\塩味×煎餅づくり×ひたひたお菓⼦///
圧倒的ひらめき!!!!!
醤油とバターならケンカしない、相性の良い味。それを⽣地に塗ってしっとりさせてみたらどうだろう? 頭の中に、次々とアイデアが湧いてきたのです。
お客様の応援が、とっておきの隠し味。
こうして、乳菓⼦屋の新しい⾃信作「バターしょうゆサブレ」は産声を上げました。何度も試作を繰り返し、⾃分的には納得の味にたどり着きましたが、お菓⼦はお客様が美味しいと思ってくれてこそ。そこで、常連のお客様にモニターになっていただくことに。想像を遥かに超える皆様から感想やメッセージをお寄せいただきました。熱い⻑⽂で思いを語ってくださった⽅、「遠くに住んでいるので」とわざわざ郵送で送ってくださった⽅。熊本地震を機に遠⽅へ引っ越されたものの、今でもファンですと⾔ってくださる⽅…。本当に温かい応援の数々に、涙が出ました。
そして実際に、いただいた声を反映しながら、⼤きさの微調整をしたり、醤油を練り込んだり塗ったり、ベストな仕上がりを追求。乳菓⼦屋応援団の多⼤なるご協⼒のもと、改良に改良を重ねてバターしょうゆサブレ完全版が完成したのです。地元⾷材が主役のこのお菓⼦が、新しい熊本銘菓になってくれたら…と願って⽌みません。まずはサクッと⼀⼝、ぜひ召し上がってみてください! きっとお菓⼦と醤油の新しい可能性を楽しんでいただけることと思います。
乳菓⼦屋店主 佐藤憲史郎