先日、この春から「学生」を卒業し、乳菓子屋の一員として「社会人」の第一歩を踏み出したスタッフと新人スタッフと一緒に食事へ行ってきました。
笑顔でお客様に向き合う姿にもだいぶ慣れ、乳菓子屋の一員として頑張ってくれている二人。仕事終わりにリラックスした雰囲気で囲む食卓は、お互いの人柄を知る大切な時間でもあります。


美味しい料理を楽しみながら、この日は少しだけ「学校では教えてくれない、でも人生においてとても大切な話」
・・・つまり、お金の勉強会をさせてもらいました。
まず話したのは、給与明細の見方です。
総支給額と、実際に銀行に振り込まれる手取り額の違い。そこには所得税や住民税、社会保険料といった、自分たちが社会を支え、そして社会に守られるためのお金が含まれています。「引かれている」と感じると少し寂しく思うかもしれませんが、その仕組みを知ることは、社会人として自立する第一歩。
とはいえ、税金って高いよね。だからこそ、政治にも少し興味を持っていこう、そんな話もしました。
一番熱心に聞いてくれたのが、お金と時間の使い方の話です。
私が伝えたのは、支出を3つに分けて考えるクセをつけよう、ということです。
- 消費:生活に必要なもの(家賃、食費など)
- 浪費:必要以上の贅沢や、その場限りの楽しみ
- 投資:将来の自分を豊かにするもの(学び、技術、資産運用など)
「今のこの食事は、仲間との絆を深めるための“投資”だね」
なんて笑い合いながら、お金はただ“使う”のではなく、“活かす”という考え方、そして3つのバランスが大切だよと、経験談を交えながら話したりしました。

そしてもう一つ。万が一の時に自分を守る「自己防衛貯金」の大切さ。
まずは心の余裕を持つための貯蓄をつくること。その上で、生活にゆとりが出てきたら、
目標のために使うこと、そしてNISAなどを活用して「お金にも働いてもらう」という選択肢があることも話しました。
お菓子作りと同じで、基礎がしっかりしていないと、その上に美しいデコレーションはできません。人生の土台となる「経済的な基礎」を、若いうちから少しずつ積み上げていってほしい――
そんな想いで話をすると、二人は時折メモを取ったり質問を投げかけたりしながら、本当に真面目に、そして熱心に聞き入ってくれました。

乳菓子屋は、ただお菓子を作る場所ではありません。ここで働くスタッフが、一人の人間として自立し、心豊かな人生を歩んでいける場所でありたい。そう強く願っています。
美味しいお菓子を皆さまにお届けするために。そして、自分たちの人生もまた、より良い人生を送ってほしい・・・。
新しい仲間とともに、今日も乳菓子屋は元気に営業しています。