今回の紙袋とお礼のカードに描かれた絵は、熊本に住む9歳の男の子・みらいくんの作品です。
言葉で気持ちを表すことが難しいみらいくんにとって、絵を描くことは「自分を表現する大切な方法」。
思うままに描かれた線や色は、のびのびとした世界を生み出し、見る人の心をあたたかくしてくれます。
そして今回、この作品に込められた想いや日々の活動について、みらいくんのお母さんから温かい言葉をいただきました。
そのメッセージとともに、みらいくんの世界をご紹介します。
🖌️みらい(Mirai)|2016年6月22日生まれ・熊本県在住
みらいは、熊本に住む9歳の男の子です。
発達障害(自閉スペクトラム症)の特性があり、音や光、かたちなどにとても敏感です。
言葉で気持ちを伝えるのが難しい場面もありますが、その代わりに「描くこと」「つくること」が、彼にとって自然な表現の方法となっています。
🌸制作への想い
「見せよう」「うまく描こう」ではなく、「今感じていることを、そのまま外に出している」――そんな風に見えます。
彼にとって絵は、“遊び”であり、同時に“安心できる場所”でもあります。
🖌️制作実績
- 2023年:山鹿市の地域活動支援センター「ぴあぴあ」で初めての個展開催
- 2024年:「アール・ブリュットパートナース熊本」展覧会に作品が選出 → 登録アーティストとして正式に活動開始
- 2025年7月:熊本市北区のカフェ MABONO にて個展「みらいのかたち」を開催
- 2025年8月1日(金)〜3日(日):シャワー通り「カフェあずまや」でグループ展『十人十色 すまいる展』に参加
✨今後の活動予定
2025年10月25日(土)〜11月3日(月) 「やまがアート2025」にて、アールブリュットパートナーズ熊本の作家として作品展示予定
2025年11月1日(土)〜11月5日(水) 大連友好記念館 2階(門司港美術工芸研究所ギャラリー)でのグループ展に参加予定
Instagram(@mirai.art_0622)にて日々の作品を公開中。
そして今回、乳菓子屋さんのお菓子パッケージデザインに作品が採用されました。
💌これからの想い
「これ、みらいの“強み”かもしれない」――そう思えた日から、私たちの世界は少しずつ広がりはじめました。
作品を通して人と出会い、その出会いが繋がりとなり、気づけばみらいのまわりにあたたかな輪が広がっていました。
子育てがとても孤独に感じられた時期もありました。
「うちの子は、このままでいいのかな」と、不安でいっぱいだったあの頃。
でも今は、夢中で描くみらいの姿を見て、“好きなことをまっすぐに続ける“ことってすごいことなんだと、大切なことを教えられています。
そして、そんな姿が、かつての私のように悩んでいる誰かの心を、少しでもあたためられたら嬉しい。
みらいの活動が、“楽しい居場所”や“小さな希望”になっていけたらと思っています。